EB118、EB218


  　１９９８年、フォルクスワーゲンは破綻したブガッティ・アウトモビリＳｐaが持っていたブガッティの商標権を買取り

　　ブガッティ・オートモビルを自社の子会社として設立。再びフォルクスワーゲングループの配下でブガッティの製造

　　が行われることになりました。

　　　まず、手始めにジウジアーロのイタルデザインによって２種のコンセプトカーが製作されました。


　　　・EB１１８ Paris　： １９９８年のパリサロンで発表された２ドアクーペタイプで生産台数１台

      ・EB２１８ Genf   ： １９９９年のジュネーブショウで発表された４ドアセダンタイプで生産台数１台


　　　いずれもコンセプトカーでありEB118、EB218ともに各１台のみが製作されただけですが、これを皮切りにEB１８．３

　　Ｃhiron ⇒　EB１８．４ (後の　EB１６．４ Veyron) へと発展して行きます。ちなみにＰａｒｉｓはパリ、Ｇｅｎｆはスイスの

　　地名です。

　　　搭載されたエンジンは６２５５ｃｃＷ型１８気筒で、Ｖ型１２気筒では６気筒のエンジンブロックがＶ型のバンクで２列

　　に並ぶのに対して、Ｗ型１８気筒では６気筒のエンジンブロックが３列に並びます。


　　ちなみに、ジウジアーロとブガッティとの繋がりはブガッティ・アウトモビリＳｐaのころからあり、１９９３年にはこの

　　２種のコンセプトカーに近いEB112 (４ドアサルーン）のプロトタイプも発表しています。⇒　ＥＢ１１２　を参照。
　ＡＵＴＯＡＲＴ　（中）　５０９２１ 、５０９２２
　　１／４３　メタルダイキャスト

　　パリサロンに登場したＥＢ１１８　Ｐａｒｉｓのミニカーです。
　　５０９２１がフレンチブルー、５０９２２がマルーンメタリック
　の型番のミニカーです。

　　オートアートのモデルは非常に出来がよく車体はもとより
　キャビン内の仕上がりも素晴らしいです。オートアートのお
　約束事で前輪が申し訳程度にステアします。

　　製作台数１台で発表時の実車はフレンチブルーでした。
　　その数年前に発表されたコンセプトカーＥＢ１１２は３台
　製作され１号車の色がマルーンメタリックだったためそれに
　倣ったのかも知れません。



　ＡＵＴＯＡＲＴ　（中）　５０９３１
　　１／４３　メタルダイキャスト

　　ジュネーブショウに登場したＥＢ２１８　Ｇｅｎｆです。

　　先に紹介したＥＢ１１８とほぼ同じ様な作りのミニカーで
　す。あちらが２ドア、こちらは４ドアです。

　　ジウジアーロはこの数年前にもＥＢ１１２を発表していま
　すが１１２から２１８に至る一連のセダンモデルには共通す
　るコンセプトが流れています。
　　特に４ドアのＥＢ１１２とＥＢ２１８の外観は非常によく似
　ており、違いは１１２のリアウィンドウがスプリットタイプであ
　ること、２１８のフェンダーサイドにはエア抜きの飾りがあるこ
　とあとは前後のランプの形状が異なることでしょうか。

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