1/35 二輪車の世界
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１／３５というスケールでは軍用モデルを中心に様 々なキットが販売されています。 また、このスケールでは身長１７５㎝の人物がちょ うど５㎝になるため、人物を含めたジオラマもそれほど スペースをとりません。また、人物の表情もギリギリで 再現可能なので、このスケールのジオラママニアは結 構多く、フィギュアはもとより周辺アクセサリーのキットも 豊富です。 そこでフィギュアや小物を絡めた二輪車模型を作っ たら面白いなと思い始めました。 左写真はバイクと女性ライダーをコースターの上に 貼り付けたものですが、ちょっとしたスペースで情景の 再現が楽しめます。 １／３５ではバイクのタイヤサイズが丁度一円玉の 内径に収まるほどの大きさになります。この位の大き さならばギリギリで実車のレバー類やメカ機構を再現 できます。左写真のバイクはハンドルが左右にきれま すし、ブレーキペダルやクラッチペダル、シフトレバーま で再現しています。 |
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Ｈａｒｌｅｙ Ｄａｖｉｄｓｏｎ ＷＬＡ （１／３５） ＭｉｎｉＡｒｔ モディファイ ハーレイ・ダビッドソンＷＬＡは第二次大戦中の軍用バイク の需要拡大に対応するために、主として米陸軍向けに生産 されました。ＷＬＡの”Ａ”はＡＲＭＹ（陸軍）を示します。 フラットヘッド７５０ｃｃ、３速ギアのハーレーとしては比較的 に小型・軽量で、オイルタンクがガソリンタンクの右側に設置 されるなど戦場での安全性にも優れていました。 大戦終了後には多くの軍用車両が民間に転用されました がこのＷＬＡも多くが民間に渡りました。 ＷＬＡは構造がシンプルなため、例えば座席下のバッテリー を外してマグネトーに置き換えるなど、軽量化のための改造 が容易で、そのため多くがボバースタイルやレース車に改造さ れ現在でも多くのマニアがいます。 ここで紹介するミニカーはＭｉｎｉＡｒｔのＭＰ仕様の軍用ハー レーをベースにモディファイしたものです。 もっとも苦労したのはシャーシーとクラッチペダル、リアブレー キペダルで０．２㎜のアルミ板より切出して加工しました。   |
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 すこし前に作った１／３５のＢＩＡＮＣＨＩのロードﾚｰｻｰと並べて。 自転車はタミヤの軍用自転車向けに販売されたデティールア ップ用のエッチング部品を使ってほぼスクラッチで製作。  |
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Ｖｉｎｃｅｎｔ ＨＲＤ Ｂｌａｃｋ Ｌｉｇｈｔｎｉｎｇ （１／３５） ＭｉｎｉＡｒｔ モディファイ ライトニングはビンセント・ブラック・シャドウのレースバージョ ンで、１９４８～５５年にかけてわずか３０台ほどが製造された のみで、現在では最も入手が困難なバイクのひとつです。 ローランド・フリーはこのライトニングをスピード記録用に改造 して、１９４８年に米国ユタ州のボンネビルで当時のバイクの 世界記録である２４０．０５㎞/hを達成しました。 その時のスタイルが実にユニークで、彼はなんと海パンに革 靴というスタイルで、しかもバイクにまたがるのではなく、脚をと じて地面と平行になる姿勢で乗車したのです。 この写真を見たときにどうしてもその姿を模型で再現したく なり、ビンセントのバイク模型を探しましたが、１／３５ではこ の珍しいビンセントのバイクキットはなく、ＭｉｎｉＡｒｔのハレーの キットから強引に改造したのがこの作品です。  |
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サドルがないのはライディングの姿勢から必要ないからです。 フロントフォークはハーレー同様に片側２本ですが、ローランド フリーはこの２本をまとめてテープでグルグル巻きにしてしまったの で同じ様に再現しました。  ビンセント・ブラック・ライトニングには基本的なシャーシー構造がなく、エンジンブロックに直接補機類が取付けられる 様な設計なので、強度の確保が難しかったです。 |
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ＢＩＡＮＣＨＩ ＆ ＳＵＰＰＯＲＴ ＣＡＲ （１／３５） ＴＡＭＩＹＡ ＆ ＢＲＯＮＣＯ ＭＯＤＥＬ モディファイ ビアンキはイタリアの自転車メーカーで、現存する自転車メ ーカーとしては世界最古です。 チャンピオンの中のチャンピオンと言われたファウスト・コッピ が活躍した戦前のロードレースのシーンを再現しました。 自転車はタミヤの１／３５のドイツ軍用自転車のデティール アップパーツとして販売されているエッチング部品を使ってあと はホワイトメタル等でフルスクラッチ。 このサイズだと変速器のワイヤーは最も細い電線の皮をむ いて出てくる電導線の１本で作ります。 フィアット５００のサポートカーはブロンコモデルのキットをフル 開閉にしたものです。 極めつきはチェレステブルーと呼ばれるビアンキ独特の色で すが、これは年代によっても微妙に異なり、色んな色を混ぜ てトライしました。幸い私はビアンキのロードレーサーを所有し ていますので最終的には実車の色に合わせました。 上下の写真で色が異なって見えるのは蛍光灯のせいで、 実際には左の上２枚の写真の色が実物に近いです。   |
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HETCHINS (１／３５) ヘチンズは英国の老舗自転車メ-カーです。ヘチンズ の珍しいタンデムレ-サーの写真が雑誌に掲載されて いたので製作してみました。 タンデムとは２人がペダルをこぐタイプの２人乗りの自 転車のことですが、前後のクランクとチェーン・ギアの連 動方式によって、以下の２タイプに分類されます。 ・パラレルドライブ キャプテン（前に乗る人）とストーカー（後ろの人）の クランクが車体右側で連動するタイプ。 ・クロスオーバードライブ キャプテンとストーカーのクランクが車体の左側で連 動するタイプ。後ろのクランクには左右にギアがある。 タンデムでは前席のキャプテンが走行をコントロールす るので、変速ギアは後部にあっても変速レバーは前に あります。 ブレーキは前と後ろの両方のハンドルについているも のもあるようですが、雑誌に載っていた車体は前だけだ ったので、後ろのハンドルにはブレーキはありません。  車体を入れる箱も作りました。 手のひらに隠れてしまうほどの大きさです。  前後の歯車は女性用の時計より取出したもので 再現しています。 |
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ＤＥ ＲＯＳＡ （１／３５） １９７０年代にツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリア で活躍したベルギー出身のレーサー：エディ・メルクスが 所属した自転車チームのＭＯＬＴＥＮＩ（モルテニ）のチ ームカラーであるＭＯＬＴＥＮＩ ＯＲＡＮＧＥのロードレー サーです。 ”Ｅｄｄｙ Ｍｅｒｃｋｘ Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ Ｍｏｄｅｌ”として デローザが限定販売したものです。 実車をお持ちの方から製作依頼があり２台製作した 内の一台です。 実車の写真を送ってもらいましたが、車体はオレンジ にパールが入っているような色調で、この色を再現する のに苦労しました。 最初、ＧＳＩクレオスのオレンジにシルバーを少量混ぜ たものを作りましたが、黒ずんでしまい実車とはほど遠い 色になってしまいました。 そうこうしている内に、模型仲間からタミヤのラッカーに メタリックオレンジがあると聞いたので、タミヤのオレンジ にメタオレンジを少量混ぜてみると、よい色調のものが 得られたので、これをエアブラシで吹き付けました。  製作記はこちら ⇒ ロードレーサー製作記 |
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