ランチャ・フェラーリＤ５０


    　　ブガッティＴ２５１が出場した１９５６年のフランスグランプリで優勝したマシンです。このレースには他にマセッラッティ２５０Ｆ

    　　やヴァンウォールＶＷ５６なども出走しましたが、なんとヴァンウォールのドライバー名には”コーリン・チャップマン”の名前も

    　　ありました。レース結果はＰ・コリンズのＤ５０が優勝、Ｆ・Ｍ・ファンジオのＤ５０がファステストを記録しています。


    　　　Ｄ５０はランチャが１９５４年から１９５５年にかけてグランプリレースに参戦していたマシンで、その後このマシン６台とレー

    　　ス資材の一切をスクーデリア・フェラーリが買い取り、１９５６年からはランチャ・フェラーリＤ５０としてグランプリに参戦しま

    　　した。


    　　　このマシンの特徴はフロントエンジンを車体前後に対してやや斜めにマウントし、通常ドライバー座席の下を通過するドライ

    　　ブシャフトをドライバー席の横を通過させることで車高を低くして空気抵抗を減らした事です。またこう言った構造にしたことで

    　　燃料タンクは車体左右に張り出すことになりましたが、燃料の分散化で車体バランスもよくしようと言う意図もあった様です。


    　　　この左右に張り出した燃料タンクは７０年台後半に登場したサイドポンツーンを持つＦ１（ウィングカー）を彷彿とさせます。

    　　但し、Ｄ５０の張り出し自体にはウィング効果はありませんが・・。





    		 　ＢＲＵＭＭ　（伊）
    　　１／４３　メタルダイキャスト

    　　最初、左右に張り出した燃料タンクはその後車体と
    　一体化されこのブルムのミニカーの様な形状になりまし
    　た。

    　　　　


    		　ＭＥＲＣＵＲＹ　（伊）　Ｎo.５４
    　　１／４３　メタルダイキャスト

    　　マーキュリー社の大変古いミニカーです。裏面には
    　”ＬANCIA D50"と記載されています。
    　　つまり、D50がフェラーリに売却される前のモデルです。
    　
    　　左右の燃料タンクがまだ車体と分離した状態です。

    　　発売から６０年は経過していますが、発売時の状態
    　を維持しているスーパーミントモデルです。


    		　DINKY TOYS  （英）　Ｎo.２３９
    　　１／４３　メタルダイキャスト

    　　    同じフランスＧＰに出走したＶＡＮＷＡＬＬのＦ１です。

    　　ヴァンウォールはロータスが製作したＦ１です。ロータスと
    　しての初めてのＦ１は１９５７年に登場するＴｙｐｅ１２です。

    　　このミニカーも発売から６０年は経過していますが、
    　発売時の状態を維持しているミントモデルです。

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